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パインの書
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旅行:2009.04.07 吉備津エリア(岡山)



も〜もたろさん、ももたろさん、
おこしにつけた きびだんご
ひとつ わたしに くださいな。








とても美しい整備都市・岡山駅周辺を後にし、次へ向かうは吉備津神社。

この旅では、赤い線で標示した「吉備線」がくせ者で、…とにかく運行本数が少ない!
一本逃すと、のどかな土地で小一時間の待機状態になるという。

なので、電車の時間に合わせた散策プランとなり、…もうギッチギチ。
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岡山10:53発→備前一宮11:06着
岡山〜備前一宮間:200円



はい、備前一宮駅に到着。
ここは「吉備津神社」あるところです。
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「吉備津神社」と次に行く「吉備津神社」があって、非常にややこしいです。
ざっぱに分けると、

■吉備津彦神社(いま)
備前国一宮(吉備国が3分割された後、一宮の位を受ける)、始まりはキビツヒコの屋敷の跡地を祀った、夏至の日には朝日が正面鳥居の真正面から昇る、温羅(うら)も祀られている

■吉備津神社(つぎ)
備中国一宮(元は吉備国の一宮)、キビツヒコが祀られている、鳴釜神事がある(by雨月物語)、国宝及び重要文化財が多数、建築様式が吉備津造(日本でここだけ)

…だそうです。


駅から歩いて10分程で吉備津彦神社に到着。
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「平安杉」という、樹齢千年以上とされる御神木。
09040719.JPG

桜と建築物が相まって素敵!(・∀・)(右写真が本殿)
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駅から散策開始したのが11:06頃で、
予定では、駅に戻って電車に乗るなら、次の便は11:44発。
備中高松行きが12:18に出るので、次の神社タイムが異様に短い…。(加えて駅から神社まで少しかかる

電車を使うと乗車時間は3分程、でも観光時間が移動も含めて30分程しかない!
次を本命にしたいので、こちらはそそくさ退散。
そして次の観光時間を稼ぐために、徒歩移動。
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事前に歩ける距離か、ググリました。
地図もプリントアウトしました。
あとはぶっつけ本番です。

吉備中山の麓をぐるりと沿って移動です。
…一つ心配なのが、坂道。麓だから前回の様な惨事にはならない…よね? (;´Д`)ハァハァ

地図を片手にずいずい進んで行きます。
自転車専用の通路もあるらしい。それっぽいのはあったな、田園のなかに。
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ちょっと坂道になってきた時は、ビビりました。(前回のトラウマ
しばらくして平地に戻った…、よかった…。
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それにしても、岡山駅より少し移動するだけで、のどかな風景です。ギャップが凄い。
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吉備津神社に着く手前にあった、鼻ぐり塚
大正14年創設、全国のと場から牛の鼻ぐりが送られてきて、ここで供養をするようです。
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11:40分ごろ入り口に到着。
着いたお! 吉備津神社

この階段の先にあるのが北随神門(国指定重要文化財)。赤い門。
ちなみに左写真の左下に写り込んでるのが、矢置石
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本殿と拝殿(国宝)。名が金文字で書いてあるなんて、凄く大きくて立派。
(さっき見てきた例の「岡山城」の旅館看板とのギャップが…  坊ちゃんw ( ´∀`)σ)∀`)プニプニ
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本殿と御釜殿etcの社殿をつなぐ回廊(県指定重要文化財)。
写真左の赤い門部分が南随神門(国指定重要文化財)。
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回廊の途中、この階段地獄を登ると岩山宮と繋がっているそうです。
祀られているのは建日方別(たけひかたわけ)。
イザナギ・イザナミのコンビが作った国生み時の島の一つらしく、古名は吉備児島(きびのこじま)、現名は児島半島…らしい。


こういう風にずーっと繋がってマス。
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もちろん「吉備津の釜」で有名なお釜殿(国指定重要文化財)とも、回廊で繋がってマス。
…ただ、ここは撮影NGらしい。内部の様子は看板でどぞー。( ・∀・)ノ
中をのぞくと、老婆がデカイ釜の傍で火をくべたり、蒸篭をセットしたり、準備してはりました。
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お釜殿も通り過ぎて、敷地外に行くとあるのは神池宇賀神社
もう、見るものがあり過ぎて、目が(@∀@)この状態。
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それにしても桜が綺麗。


離れてみる本殿と回廊。
遠くからみても綺麗だにゃ。回廊のカーブも綺麗。
画像ファイル "http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/53fcee40803de136cae09155c36f843b/1239164606" は壊れているため、表示できませんでした。


神社の駐車場にそびえ立つ、犬養毅像。
えらい高いところから見下ろされてます。
この方、桃太郎の話の元となった、キビツヒコの部下だった犬猿雉の内の「犬」、犬飼家の子孫だそうで。
だから自分でもそれを誇りに思っていて、存命中いろいろこの神社に関わったそうです。
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なんとかゆっくり見れたので、そろそろ駅へ移動。参道を通って行きます。
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参道から見える風景は、ほんとにのどか。
山が綺麗にみえるよ。うん。
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そして吉備津駅には、電車の来る5分程前に到着。 (;´ρ`)ホッ
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岡山旅行の少し前に、ちょうど『桃太郎』関連の本を読んでいて、
このエリアの移動中は、ニヤニヤしながら見て回ってますた。

桃太郎部隊 vs 鬼達  は、

大和朝廷の制圧部隊 vs 吉備国の人達  だったらしく。

吉備の国は鉄の豊富な「富める土地」だったので、強かったのだそうです。
その吉備軍のリーダーが、鬼の原型とされる「温羅(うら)」で、
崇神天皇が出した「こちらに従わないものは皆殺し」計画の侵略軍から、
吉備の独立を守った戦いだったらしい。

キビタロウは当初の劣勢の中、
きびだんご」(吉備国を団子にする条件/加えてもしくは統一後の地位を約束)で釣って、
犬・猿・雉に比喩された豪族達を味方に引き入れ、相手勢力の切り崩しにかかって行く。
(この中の「猿」とは、「裏切り者」や「愚か者」の隠喩らしい
(意外と、秀吉が「猿」と呼ばれてたのは、そういう中身へのあだ名だったのかな?


そして味方達だった勢力が温羅切って(裏切って)、吉備は朝廷の手に落ちるのであーる。



が、後日談。

吉備津神社には鳴釜神事の起源として以下の伝説が伝えられている。 吉備国に、温羅(うら)という名の百済の王子が来訪、土地の豪族となったが、大和朝廷から派遣されてきた四道将軍の一人、吉備津彦命に首を刎ねられた。首は死んでもうなり続け、御釜殿の下に埋葬してもうなり続けた。これに困った吉備津彦命に、ある日温羅が夢に現れ、温羅の妻である阿曽媛に神饌を炊かしめれば、温羅自身が吉備津彦命の使いとなって、吉凶を告げようと答え、神事が始まったという。(wikiより)


意訳するとすれば、
温羅が殺されたあとも、残党勢力の朝廷への抵抗が続いた。(読んだ本では温羅の死後、13年間もゲリラ線が続いた)
つまり昔の意味での「一揆」だな。
だからキビタロウは最終的に、温羅関連の人間達を優遇することで懐柔、ようやく吉備を統治することが出来たのであった。




…どの時代も、やってることは変わらんねー。
そして、歴史は、勝者によって書き換えられ、当事者が亡くなり、ますます変質していく…。

ほんと、やってることは変わらない。繰り返し、繰り返す



…こんな感じで『岡山の桃太郎的旅』は〆。
次は戦国時代に飛びますw

備中高松へ移動ー。


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