2010.10.09 敦賀散策レポート

2010年を個人的に騒がせた謎の体調不良＆入院。
アップダウンはあったもののようやく体調不良前に戻ってきた感じです！(･∀･)
…しかしながらその期間あまり動けなかったので、体力は絶賛低下中。

体力作りのため10月はなるべく動いているのですが、
その一環として、ある日ツイッター上で流れてきた「今度敦賀博物館の展示が刑部みたい」の情報をたよりに調べ、
深く考えもせずにノリで敦賀に行く事にしました。
（前置き）

ふーっ、あらすじはこんな感じです。(･∀･)
去年は鉄道の日記念切符（JR一日乗り放題　3000円）を使ったのですが、
今回ネットで調べてもその情報が落ちてこなかったので、期間限定の新乗り放題切符「秋の関西１デイパス」という
区間に制限はありますが同じ乗り放題切符（2900円）を使う事にしました。
（切符窓口の駅員さんに聞いたら鉄道の日記念切符が今年もあるみたいだったけどね）

敦賀に向かうのは10月9日！
この日は特別講演としまして、よしつぐ研究の第一人者の学者さんが講演されます。
これを聞かない手はない！（自力で敦賀史を調べるのは大変！噛み砕いて教えてもらったらラッキー☆）

準備は時刻表で快速時間を調べたのみ。
今回はぎちぎちに予定を詰める気はなかったので、博物館いって、講演聞いて、なんか食べて、
時間が余れば気比の松原でもぶらぶらしようと思ってました。

当日。


大阪　9：15発　→　敦賀　11：17着（湖西線経由、乗り継ぎなし）


9時台の電車にしました。いつもなら7〜8時台だよね。
今回の電車は空席がちらほら空くぐらい余裕な感じでした。いつもなら登山ルックの年配の方で混雑ですから。
雨っていう天気も左右してるのかなぁ。



大阪駅構内で買ったほうじ茶とチロルチョコホットケーキ味。旅のお供に。


敦賀へ行く途中、停車した瞬間をぱちり！
私が好きなレポサイト様が高槻の情熱レポされてたので。w
リスペクトして！　タ・カ・ツ・クィ・！

ウコンたんの町だお！（＾ω＾）


特に暇つぶしの本なども持ってきてなかったので、乗車時間は暇だったー。
景色をみたり、ツイッターでつぶやいたり。
雨の琵琶湖を眺めながらどんどん北上です。


敦賀、到着。



さてさて…私は敦賀駅についたらする儀式があるのだよ。

構内の売店でのみ売ってるとろろおにぎりを食べるのだーーーっ！
いやマジ美味しいよ！とろろたまんね！
これで120円とか！これこそ名物になればいいのに！

…(*ﾟ∀ﾟ)=3はぁはぁ
はい、ベンチに座っておとなしく食べます。
今回とろろおにぎりは4種類に増えてました。シャケが一番おすすめです。シツコくいいます、おいしいよ！
2列の棚に4種類がミックスされてたりしますので、ちょっと分かりづらいね！


これがお昼ご飯です。うん、とりあえず軽く、ね。(´･ω･`)
途中いい店があれば入れるように。



食べた後は駅横の観光協会で、食事所や今日の講演会の場所を聞きました。
あっぶねー！てっきり講演会は博物館でだと思ってた。(；´Д`)
実は敦賀駅寄りにある図書館だったっていう。ｾﾌｾﾌ



ただいま時計は11時半ごろ。
さて雨の中、ぼちぼち博物館に向かって移動しますか！



前回、前々回の敦賀旅で一通り史跡は見たと思ってるので、
今回は敦賀の食生活でもみるか！と敦賀のデカイスーパー「アルプラザ平和堂」を散策。（雨だしね、うろうろできないね）

な〜んか、大阪と違いがないかな〜とうろうろ探索中。
…？？
総菜コーナーに見慣れぬ物体発見！

パック詰めされた、殻付きのゆでたまご！（3個入り126円）
卵コーナーも異様に広かったし、敦賀人は卵好き？



オレンジ寒天とミルク寒天！
パック売り…だと…？


漬け物コーナーに麹、へしこ、にしん寿司！

へしこは特設コーナーもありました。麹はマジビビったw　こんなん売ってんだー。


観光協会の方が「一番のおすすめは魚！」と声を大にして言われてたように、確かに魚が安い！

グレが一匹298円で買えるんだぜ？（魚の上に貼ってあるシールには敦賀直送とかいてあります）
ハマチの造りも一冊298円とか…すごく脂がのって美味しそうだったんですけど…。
ブリのアラも身がいっぱいついてるのに150円とかなんだよね。(；´Д`)

あの高級品、牡蠣もフレンドリーなスタイルで販売！

ただし広島産。
こんな売り方はじめて見ました。投げ売り過ぎるだろうww


大阪との違いはこんな感じでした。家庭のみそ汁とか飲めたらもっと違いを発見できるんだろうね。
ただこんなに魚が安いんですが、お店の魚定食などを見ると、価格帯が千円〜二千円。
…(´･ω･`)
大阪でもそれぐらい出したら新鮮な魚定食が食べられるんだよな…



雨が一向にやみません。強めにふる雨の中、博物館へ向かいます。

いつもとは違うアングルで。気比神宮。



博物館に到着。雨でカメラが出せんかった。外観写真なし。(´･ω･`)
入館料200円を払って、いざ！

展示フロアは3階まであり、1階は敦賀の歴史を、2階はよしつぐ関連と松尾芭蕉関連を、3階は郷土資料の展示でした。
2階の濃さがパネェ！(゜д゜)
各地より集められてきた、よしつぐたんの書簡がいっぱいです！
刑部の1〜2点の展示品写真のために、他所の資料パンフレット何冊買った事か…。(´；ω；`)

ひらがなで書かれているのは多分直筆だよ…ね？　右筆は漢字書状だし。写しでもないし。
井伊直政や榊原康政のような、太字でまるん。としてる字。感情が豊かな人が書く字だな。
初期の頃の書状は…うん、なんだか三成っぽい字体なんですけど…。これ三成書いてない？？w

そんなこんなで書状をガン見して参りました。(･∀･)v
あの花押よおかくな〜ww　エキセントリックにもほどがあるわww
手塚治虫のスパイダーみたいじゃないかw
この花押だけみても、刑部本人がキリッとクール系よりはお茶目系だったって想像を押すね！w

あと常設展の奥の細道資料には芭蕉さん直筆（レプリカ）の写本が展示してありました。
これは線の細い流暢な字！　気難しい芸術家って感じです。はい。

博物館の展示は前期・後期に別れていて、全部展示品を見たかったらもう一度こなくてはならないのですが、
パンフレットは一冊。…つまりこの一冊に全部の展示品の写真が収まっているということだー！
（個人的に）なんて豪華なパンフレット！一冊千円。手元の資料に買ってきた！わーい！



熱気むんむんのまま博物館を後にする。ただいま13時。
いや、実際博物館内部は蒸し暑くて、汗だくだくでした。なんか冷たい物が食べたい…。



講演会の開始は14時、図書館までは徒歩約20分と書いてあったので、
また途中のアルプラザ平和堂内に入っている31アイスクリームを食べるなう。

ハロウィンフェアだったので、期間限定のカボチャアイスと、ホワイト＆ブラックチョコ（カボチャ型のチョコ入り）を注文。

おやつです。ツイッター上でかぼちゃアイスを食べ損ねていたあの方を想像して…

アイスうまうま＾＾



13時30分ごろまでアイスを食べてのんびりし、さぁ図書館へ向けて移動。
大体開始10分前ぐらいにつきました。
事前に想像できなかったとはいえ、この人の入りようは…(；´Д`)
開演前に既に椅子が埋まってしまっていて、職員さんが急いで増設してました。

14時より敦賀短期大学教授　外岡慎一郎氏による「おおたによしつぐとそのじだい」。
別口でレポもしましたが、なんせよしつぐさんが謎な人物なんで、
その年齢考証と、敦賀統治時代の動き、豊臣政権の特徴などを話されてました。

＜年齢＞
ほんとにプライベート情報が残ってないので、年齢も書簡や役職や周りの同僚から推測したものだそうです。
だいたい秀吉小性が1560〜1562年生まれに集まってるのでその位なのではないか？
通説を研究しても、よしつぐが1559年以前生まれっていう説はないし、1565年以降生まれっていう説も今のところない。
だから1559〜1565年の間生まれではないか？ということらしいです。

＜関ヶ原で＞
関ヶ原の戦いで切腹した、という話は有名ですが、実は生き残ったという説もあるんだとか。
しかしどちらも証明できる決定的な証拠がないので、多数伝わっている主流派の切腹がいいのでは？だそうです。

＜豊臣政権の特徴＞
主な特徴として検地があげられますが、あれは所有者の石高自己申告を聞いていったものなのだとか。
当時は夜逃げや死亡などで領国の10％も耕作人不明となっていた国もあるらしく、
とにかく細かい数字より現状把握が一番大事だったのだとか。
支配領域は自己申告で情報を整理し、戦争などで新たに奪った土地のみ、一から検地したそうです。

＜敦賀って？＞
北条氏が降伏し、秀吉が全国統一を完了したとき、次に必要となったのは食いあぶれた人間が都市に流入してきて
都市部の治安悪化するのを防ぐための公共事業だったのだとか。
公共事業として聚楽第や京都の修復、伏見城、大坂城建築をしていきます。
材木が主な輸出となる疲弊しきった東北の国もそれで潤うという一石二鳥。
京や大坂用の東北から切り出された建築木材を一手に受け入れたのが敦賀だったそうで。

一方、その運搬システムはやがて朝鮮出兵で使います。
秀吉は自前の水軍を持っていなかった分、船や船員などは商人から借りるしかなく、その窓口であり元締めになったのが刑部だったそうです。

＜敦賀城＞
刑部が敦賀に赴任してくる前の領主、蜂屋頼隆が敦賀城を設計したらしいのですが、
建築途中でなくなったので、引き継いで完成させたのは刑部だそうです。
その敦賀城の品が近年の研究で出土してきており、やっと敦賀城における空想ではなく科学的分析が始まった段階…だそうです。

＜西福寺の禁制＞
よしつぐ関連でよく出てくるのが西福寺の禁制書状。【一、○○を認めるの事】とかいう箇条書きのやつね。
あれはよしつぐが命令を出すために発行するのではなく、寺側がその土地の支配者にお金を払ってだしてもらうものなのだとか。
まるで今で言う、役所にお金を払って発行してもらう戸籍台帳みたいw
寺側の権利を文章で認めてもらう意味もあり、権力者が変われば変わるごとに袖の下で発行してもらうものなのだとか。
普通のお寺はそこまで禁制を発行してもらってないけど、この敦賀の西福寺は歴代の権力者の禁制が総ぞろいらしいw
どんだけ心配性なんだww

よしつぐは蜂屋頼隆の没3ヶ月後に禁制を出しているので、その頃には統治の移管が終わってたという意味だそうです。

＜現在に残る書状＞
公的文書で現在に残るよしつぐの書状は圧倒的に商人や領国住民宛へのが多いのだとか。
つまり領民がよしつぐの書状を残してた意味を想像すると・・・だそうです。

＜まめ知識＞
よしつぐの書状ですが、1596年以前は花押を書いてますが、それ以降（慶長年間）は花押を書かずに印に変わったそうです。
つまりこの時期に病状が悪化した…？とも推測できるそうです。


＜敦賀の商人＞
確かによしつぐ統治時代の敦賀は地生えの豪商達で賑わったのだとか。
しかし関ヶ原以降、敦賀地域は豪商がそろう経済影響地域であったにもかかわらず藩化されず、
なぜか江戸時代を過ぎると地元豪商達は急に消え、他国出身の豪商達が敦賀を牛耳ることになっていったのだとか。
この動きで、なぜ敦賀の豪商達は急に消えざるを得なかったのか、１人だけ生き残った敦賀の豪商道川氏はなぜ生き残れたのか、追っていくと何か現実が見えるかも・・・だそうです。


こんな感じでしたー(･∀･)



講演会は14時〜16時の2時間ですが、その後任意で1時間ほどある懇親会にも参加できます。
講演会ではビデオ撮影など言質を取られるので、不確かな情報、断定できないけど…な情報や質問はこちらで〜ということでした。


もちろん参加するよね、懇親会。
席に着くとお菓子がおいてある！(･∀･)！

チョコクッキーが食べたい！チョコクッキーが食べたい！とチョコクッキーの席を狙っていたのですが、
無事つく事ができました。押しのけて座る事はないけどね。余っているならそこに座りたい！
お菓子うまうま！コーヒーうまうま！で約20人ほど集まって懇親会の開始。
この内容は別レポに詳しく書いてますよん。
（また思い出した事があるなら追記します）



という訳で、終了したのが17時。日も暮れてきました。
ぼちぼち帰り支度をしながら、お土産探し。
へしこのハーフサイズがあったよ〜(*´∀`)ﾉ


敦賀　17：49発　→　大阪　20：13着（米原経由、乗り継ぎなし）


なんだかお腹がすいたので敦賀駅の売店を覗くと、とろろおにぎりがもう一個しか残ってなかった。
なので強制的にうめむすび。これはこれでうまうま。

彦根城が見えるように進行方向より右車両を選んだんですが、…新大阪まで熟睡。（　´_ゝ`）



お土産。

敦賀大通り商店街の矢部魚問屋さんで買った、にしんのへしこ（525円）。
敦賀駅の売店で買った　福寿杯　敦賀酒造　度数15〜16度　180ml。
お酒は普通に飲み易くて美味しかったですよ(*ﾟ∀ﾟ)=3


お疲れさまでした。